頭頸部外科
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内視鏡下経篩骨洞経由下垂体腫瘍摘出術
―そのアプローチ法の検討―
春名 眞一深見 雅也森山 寛神尾 正己
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1998 年 8 巻 1 号 p. 69-73

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抄録

 下垂体腺腫11例に対し内視鏡下に篩骨洞蝶形骨洞経由(endonasal-endoscopic法)にて摘出術を施行し,その有効1生を検討した。対象は年齢21~64歳で,nonfunctional4例,GHoma4例,PRLoma2例,cystic mass1例であった。術中動脈出血を1例,術後1例に髄液漏,1例に軽度嗅覚障害を呈したが,全例良好な鼻副鼻腔形態を保持できた。Endonasal法は手術操作や出血のコントロールなどの煩雑さはあるが,鼻副鼻腔に対し低侵襲性で術後創部の観察や再手術時も容易に行え,内視鏡操作に慣れた耳鼻科医と脳外科医が連携すれば有効な下垂体腫瘍手術法と思われた。

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© 日本頭頸部外科学会
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