園芸学会雑誌
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短報(和文)
シンビジウムのリード発育時における13C同化物の各器官への分配・転流
米田 和夫小森 照彦千野 浩二五味 亜矢子小牧 祐子
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2005 年 74 巻 2 号 p. 176-178

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抄録
Cymbidium Walu ‘Green Heart’ のリードまたは親株の葉に13Cを供与し, 親株とそれから発生した2つのリード間の13C同化物の転流について検討した. リードの葉に供与した場合, 転流の多くは供与9日後以降であった. 供与12日後の13C転流率は, 同化葉が51.2%と最も多く, 無供与の親株の根とリードの葉でそれぞれ14.2%と19.4%であった. 親株の葉に供与した場合, 供与12日後では13C濃度はリードのバルブや葉および親株の根で高かった. また同化葉に16.3%, 親株のバルブに4.1%, 根に42.2%と親株全体で62.6%となり, リードでは葉に34.2%, バルブに3.2%が転流した.
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