園芸学会雑誌
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細胞組織学的にみたナシ果実の発育と肥料三要素との関係 (第2報)
果肉細胞の分裂期および肥大期における三要素の施用効果について
細井 寅三石田 雅士
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1964 年 33 巻 2 号 p. 96-100

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抄録
1. 前年まで同じ肥培管理を施した二十世紀ナシ樹を砂耕し,萠芽期直前より細胞分裂停止期までの期間における窒素, りん酸, 加里のそれぞれの除が, 果肉細胞の分裂に及ぼす影響を調査した。その結果, 細胞分裂停止期における1果当たり果肉細胞数は, NPK区(標準区)100に対してNK区74, NP区80, PK区63でいずれの要素が除しても果肉細胞の分裂が劣つた。その傾向は, 窒素でもつとも強く, ついでりん酸, 加里の順であつた。
2. 別に細胞分裂停止期までは同じ肥培管理を施した樹について, その後の砂耕液中の窒素, りん酸および加里の濃度をそれぞれに変化させ, 果肉細胞の肥大に及ぼす影響を比較観察した。その結果, いずれの要素が欠除しても果肉細胞の肥大が劣り, その傾向は窒素においてもつとも強く, ついで加里, りん酸の順であつた。濃度の増大に伴なう細胞肥大への促進的効果は, 加里でもつともいちじるしく, ついで窒素, りん酸の順であつた。
本研究の実施ならびに本報告の取りまとめに当つては京大小林 章教授の御懇篤な御教示を賜わつた。記して深謝の意を表する。
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