抄録
'イチョウイモ'の花穂と新芋の発育に及ぼす日長, 気温, および地温の影響について調べた.主枝と花穂の発育は, 日長時間が16時間と24時間, 昼温/夜温が24/19℃と30/25℃, および地温が25℃で促進された.しかし, 8時間日長, 17/12℃, および地温10℃では著しく抑制されたので, 主枝と花穂の発育は長日, 高温で促進されるとみられた.また, 出蕾日も長日, 高温で早くなった.新芋の発育は, 8時間日長, 24/19℃, および地温25℃で最も促進され, 次いで, 30/25℃と地温17℃で促進された.しかし, 16時間日長と24時間日長では抑制され, 地温10℃ではほとんど発育しなかったので, 新芋の発育は短日, 高温で促進されるとみられた.