抄録
ハクサイと同種のBrassica rapa L. pekinensis groupに属する晩抽性育種素材'つけな中間母本農2号(旧系統名安濃3号またはFNC31・63)'を用いて, 抽だいに及ぼす苗令の影響を検討した.植物体の苗令に関わらず, この系統の花芽分化は非常に遅く, 低温に対する感受性も非常に低かった.また, この系統の抽だい開花は16時間の長日処理によって誘起されたが, 補光による長日は効果がなかった.発芽直後から植物体を16時間の長日条件下に置いた場合, 開花するまでに70日程度を要した.これに対して, 苗令が進むと長日条件下に置かれてから開花するまでの日数は50日以下になった.この結果から, 'つけな中間母本農2号'の長日感受性は, 植物体の生長に伴って高くなると考えられた.