園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
ミヤマキリシマとキレンゲツツジとの節間交雑における三倍体実生の出現と実生の葉色および葉緑体 DNA の遺伝性との関連
嬉野 健次宮島 郁夫
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 71 巻 2 号 p. 214-219

詳細
抄録
ツツジ属(Rhododendron)の遠縁交雑におけるアルビノ実生の出現要因を明らかにするために, ミヤマキリシマ(R. kiusianum, 2n=2x=26)×キレンゲツツジ(R. japonicum f. flavum, 2n=2x=26)の2交配で得られた45個体の実生について, 葉色と葉緑体/核ゲノム構成との関係について調査した.実生の葉色は緑色, 淡緑色およびアルビノに1 : 2 : 7の割合で分離した.また, アイソザイム分析および染色体数の調査を行ったところ, 緑色実生の中に二倍性のミヤマキリシマ由来の核ゲノムと一倍性のキレンゲツツジ由来のそれを併せ持つ三倍体実生が1個体含まれていた.PCR-RFLPにより実生の葉緑体DNAを調査したところ, アルビノ実生はすべて種子親のミヤマキリシマ由来であったが, ほとんどの緑色実生では花粉親のキレンゲツツジ由来であった.しかし, 前述の三倍体緑色実生は, 種子親のミヤマキリシマ由来の葉緑体ゲノムを有していた.
著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top