園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
'ツクネイモ'担根体中のアラントインの定量分析
仁宮 章夫村田 芳行多田 幹郎下石 靖昭
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 72 巻 4 号 p. 321-323

詳細
抄録
アラントインは,人体では抗炎症作用や抗潰瘍作用があり,植物中では窒素の貯蔵と輸送における重要な形態であると考えられている.'ツクネイモ'担根体中のウレイド,特に,アラントインの分析を行った.フエニルヒドラジンによる分光光度法によってウレイド(アラントインとアラントイン酸)を,HPLCによってアラントインのみを定量した.'ツクネイモ'の担根体には2.6mg・gFW-1アラントインが含まれていたが,葉と茎からは検出できなかった.ヤマノイモ科に属する'ヤマトイモ','ナガイモ','ジネンジョ'にはアラントインがそれぞれ2.3,0.47,1.2 mg・gFW-1含まれていた.しかし,ジャガイモとサツマイモには,0.1mg・gFW-1以下のアラントイン量しかなく,サトイモの'石川早生'と京イモ'からは検出できなかった.なお,調べた全試料のアラントイン酸の含有量は無視できる量であった.
著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top