日本高気圧環境・潜水医学会雑誌
Online ISSN : 2760-599X
Print ISSN : 2432-9088
原著
脂肪塞栓症と高気圧酸素療法
八木 博司, 大島 光子, 豊永 敏宏, 梁井 俊郎, 佐渡島 省三, 福井 仁士
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1986 年 21 巻 4 号 p. 175-182

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抄録
脂肪塞栓症は近年増加の傾向にあるとはいえ,本邦では比較的稀な疾患の1つである。
私共は最近,受傷後24時間以内に発病した本症の5例を経験し,この中3例は電撃型の症例で発病後数時間内に昏睡に移行した。
一般に受傷後早期に起る電撃型本症の予後は極めて悪く,早期診断,早期治療が要求される。本症に対する治療の要点は出来るだけ早期に骨接合術を行い,骨折部より脂肪栓子の流出を防ぐと共に発病初期にみられる低酸素血症を改善させる事である。このため私共は骨接合術と高気圧酸素療法を行い,全例救命する事に成功した。
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© 1986 日本高気圧潜水医学会
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