2019 年 7 巻 3 号 p. 111-115
気管支喘息におけるステロイド薬の吸入療法は,直接気道に作用して気道炎症を強力に抑制するため,極めて有効な治療法である.しかし,乳幼児の吸入療法では,小児の解剖学的特徴と生理学的特徴に加えて,手技的問題(啼泣・拒否など)が吸入効率低下の大きな要因となる.吸入効率を高めるためには,年齢や吸入能力に応じて薬剤の種類と吸入デバイスを選択し,十分な吸入指導を行うことが重要である.さらに,指導にあたっては,薬剤による副作用を軽減しつつ薬剤の至適な肺内到達量を得るために,吸入薬剤の選択,吸入機器(ネブライザー,定量吸入器)と補助具(スペーサー)の組み合わせを考える必要がある.