本報では,JIRCASがガーナ国アシャンテ州で実施した耕うん機の管理・運用事例の調査結果をもとに,持続する耕うん機の管理・運用に共通した条件を検討し,それをマニュアル化する上での課題を考察した。その結果,共通する条件として,購入・維持が可能な経営,支援制度の活用,プロジェクトへの参加,管理規約の成文化,機動的な民間業者の活用,貸出しルールおよび貸出し体制の整備などの重要性が示唆された。また,マニュアルを一般化する上で,ローン制度の普及・拡大,信頼される民間業者の育成,低価格な耕うん機の提供,モデル事業の展開などが課題として上がった。