260年余にわたり,農業経営を担ってきた見沼代用水が,近年,水路の老朽化や都市化にごよる農地の壊廃に伴い,水路の機能が著しく低下し,用水路の維持管理および営農に支障が生じた。このため,農業水利施設の整備を行い,配水システムの確立を図り,農業用水の安定供給と,新たにご利用可能となる水を上水道に転用する農業側と水道側の共同事業として埼玉合口二期事業を実施した。また,水路改修に伴い余剰地が発生したが,この余剰地の有効活用を目的に,地域住民の憩の場としての環境整備を土地改良事業と一体的に実施したのでここで報告する。