農業土木学会誌
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蒸発散 (その8)
蒸発散量の推定法
大槻 恭一
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1989 年 57 巻 11 号 p. 1065-1071,a2

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抄録

一般に観測されている気象観測資料等 (蒸発計蒸発量を含む) を用いて間接的に蒸発散量を算定する方法の蒸発散量推定法の分類を行い, 各推定法について概説した。まず, 経験モデルと, ペンマン法に基礎をおく組合せモデルに大別し, 経験モデルとして, 湿度法, 温度法, 放射法, 蒸発計法の説明を行った。組合せモデルは, さらに, 湿潤面の蒸発散量の推定法と, 水分状態を規定しない表面からの実蒸発散量の推定法に大別した。湿潤面蒸発散量としては蒸発散位, 基準蒸発散量, 平衡蒸発量, 可能蒸発量について概説した。実蒸発散量推定法としては, モンティース法, 平衡モデル, 補完法について概説した。

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