抄録
農村地域では,農業生産環境,農村生活環境および公共用水域の保全等の観点から,農業集落排水事業に対する社会的要請が高まってきている。
農業集落排水事業では,すでに889処理区が採択され,処理施設については接触ばっ気方式によるJARUS型が,整備方式については小規模処理型が定着している。
農村向きの汚水処理施設であるJARUS-I型およびIII型における処理性能と窒素の形態変化等について評価を試みた。また,農村の空間特性を踏まえ,小規模分散処理と一括集中処理の2つの整備方式について経済面等からの比較を試みた。