1990 年 58 巻 2 号 p. 169-174,a1
これからの圃場整備では圃場の状態を揃えた, より質の高い圃場造成を目指す必要がある。しかし現行の圃場造成では, 同一地区内においても圃場状態に差のある圃場が混在している。
圃場の特徴は, 圃場面傾斜の影響を修正する前後の標準偏差を用いることにより, 圃場表面の凹凸よりも圃場面傾斜が勝る「傾斜優勢型」圃場と, 表面の凹凸が勝る「凹凸優勢型」圃場に分けることができる。
また均平作業を効率よく実施するためには, 圃場の特徴に応じて, 圃場全体にわたる土の移動を実施する「傾斜修正型」作業と部分的な凹凸を均らす「凹凸修正型」作業を選択する必要がある。