農業土木学会誌
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ビニルハウスにおける塩分集積と課題
松川 進中野 政詩
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1991 年 59 巻 11 号 p. 1245-1250,a1

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抄録

トマトの促成栽培を行っている農家ハウスの含水比, 土壌懸濁液の電気伝導度を測定し, 施肥・潅水等の営農管理と対比し, 水田転換ハウスの塩分集積の特徴を述べた。また, 栽培終了後湛水除塩を実施し, 塩類障害除去に有効に活用している事例を紹介した。さらに, ハウス内畦マルチ下面に水蒸気凝縮を起こす環境にあることを温度分布より示し, マルチの塩分集積軽減効果の一因となることを述べた。
裸地畦とマルチ畦の電気伝導度測定から, 両畦の塩分集積の相違と, 両畦の水分移動の特徴を示し, マルチの塩分集積軽減効果を述べた。また, 農業土木の土壌環境保全に果たすべき役割について述べた。

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