1993 年 61 巻 1 号 p. 13-16,a1
町や村おこしにとって景観問題は非常に大切な課題の一つと思われる。そこで, 該当地域の景観特性をパソコンを用いて抽出する方法の確立と, その結果を応用して地域の個性豊かな景観の創造へと結びつけていくのがこの研究の目的である。
ここでは, 衆知の天橋立を事例として景観に関するシミュレーションを実施し, その特性を再認識した。そして多少の修正案を提示してみたものである。
現在の天橋立は年間約200万人の入れ込み客数を誇っているが, 景観的にみて, 海も山も松並木も砂浜もいろいろ問題点も多く, 今後の環境保全に期待したい点も多い。