農業土木学会誌
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パソコンによる数式処理システムの利用とその有効性
金 永化大里 耕司鬼塚 宏太郎
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1993 年 61 巻 1 号 p. 17-20,a1

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抄録

数式処理とは, 普段紙の上で行っている数式計算を計算機で行うことである。本文では, パソコンによる数式処理の有効性を示すため, 例としてファームポンドや調整池を含むパイプラインシステムに, 非線形系の近似解析理論である摂動法を適用し, 非定常解析に応用した結果を説明する。摂動法によれば, 非線形系の解は線形解 (母解) と補正項の和の形で求められる。すなわち, 非線形成分を数式解として求めることができる。これを検討した結果, パイプラインシステムが非常に線形に近いことが分かった。このようなパソコンによる数式処理は, これからの技術計算にも有効な手段となるであろう。

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