連続繊維緑化基盤工によって, 山腹切土面における木本類の緑地造成について研究を行った。
造成基盤の保水特性は, 生長有効水分量の均一性および耐久性を測定することにより検討した。
種子配合は, 木本類と草本類の混播比率等の検討を行った。
4年間の調査結果によれば, 切土面の厳しい生育環境にも係わらず, 試験緑地は, 造成した初期より良好な生育を示し, 自然斜面が保有する木本類 (低木類) の個体数を満足し, 良好な植生状況であった。また, 周辺植物の進入も確認された。ヤマハギでは, 生育の永続性と根系の法面保護効果が推測された。