富山県の砺波平野では、扇状地の地形勾配を利用して、自由度の高い潅漑を主な目的とした、調整池とパイプラインによる水田潅漑が行われている。本報では、その計画から維持管理までの9の課題について、担当者の考えをとりまとめるとともに、実績を調査し現状を明らかにした。計画については、(1) 今後の動向 (2) 適正な受益規模 (3) 受益地の地形勾配、調整池については、(4) 適正な調整池容量 (5) 調整池の工事費、パイプラインについては、(6) 自動給水バルブ (7) 宅給水栓、維持管理については、(8) システムの維持管理 (9) 普及にあたっての課題について論じた。