本県では、年間降水量が多いことと水田率が全国一高いことから農業用水路は集落の隅々まで張巡らされ、古くから県民の生活に深く関わってきた。本県の土地改良事業においては、従来から石積護岸工法や魚巣ブロックを積極的に導入し、農村景観や生態系に配慮してきた。近年は、「県単やすらぎある農村施設整備事業」あるいは「県単ふるさと水環境整備事業」を創設するとともに、「ふるさと水ルネサンス構想」を策定し、「農業用水がもたらす豊かな水辺、水域空間の保全と創出など水環境に関わる施策」を推進することにしている。また農村環境創造基金を創設し、美しく快適な農村環境の保全と創造に関する地域住民活動を支援していくことにしている。