農業土木学会誌
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景観デザインの数量的評価の一手法
藤居 良夫
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1994 年 62 巻 8 号 p. 723-728,a1

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抄録

農業農村整備事業においても, 環境および景観への配慮の重要性が認識されてきている。地域住民の要求や価値意識を計画に反映させていくために, 景観に対する人間の主観的・心理的評価を分析して, 物的な環境との関連をまとめていく方法を開発して, それを用いた調査・分析結果を計画段階での情報として蓄積していく必要がある。ここでは, 景観整備を図っていく上で有用であると考えられる景観デザインに対する数量的評価の一手法を松江市の街路景観を事例にして提示する。実際の景観整備を検討する場合, 評価対象として種々の代替案を用意し, 景観に対する住民の主観的・心理的評価を分析して, その結果を計画に利用することができる。

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© 社団法人 農業農村工学会
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