1994 年 62 巻 8 号 p. 729-733,a1
農村公園の景観性向上の観点から, 公園を利用する住民は公園をどのようにイメージしているのか, どのような公園施設を理想としているのかを明らかにするためのアンケート調査を行った。調査票には, 公園評価の形容詞対と公園景観の写真を用意し, 公園間の類似度・公園のイメージ評価等を行ってもらい, これを多次元尺度法等で解析した。その結果, 理想公園として示されたのは,「あたたかい」,「緑の多い」,「(水・風などの) 音を感じる」, 等の形容詞であった。これより, 公園設計においては, 自然の持つ情緒性を全面に打ち出した景観デザインが適切であると結論づけられる。