地方分権型社会の流れが進む中にあって, 公共事業のあり方にも変化が見られつっある。従来より, 農業農村整備事業は農家住民との十分な意志疎通を図り, 事業を推進する経験を持っている。しかし, 近年の住民意織の多様化した社会では, 住民の意識を的確に反映し, 効率的に効果を発する事業推進のためには, 住民参加の新たな仕組みが望まれている。本県では先進的に住民参加型のまちづくりを進め, 成果を得ている町もいくっかあり, 県においても琵琶湖の保全の取り組みに住民参加を基本とした「みずすまし構想」を進めている。これらの事例を紹介し, 今後の住民参加の取り組みにっいて考察を加えた。