農業土木では自然を重視してきたし, 親水水路やビオトープなど農業の多面的機能を発揮する方向へ着実に進展しているが, CO2の削減等の成果は十分とは言えない。その理由として, 従来の環境負荷評価法の限界, 農業土木施設への適合性の問題があげられる。
環境負荷は日々増大しているから, 一日も早くブレーキをかけるべきと考え, 簡易な評価法を2例紹介した。
LCAの一部で, 比較的簡易なLCCO2による評価例として, 積上げ方式と産業連関表を併用して試算したロックフィルダムの例を示した。また, 環境調和型設計法にVE思考を加味し, VE関連技法を利用した評価例を示した。