農業農村を巡る情勢の変化と教育分野での諸課題の顕在化が呼応する形で田んぼや水路, 溜池等を利用した環境教育活動が全国で始められている。
(社) 農村環境整備センターでは, 平成10年度に実施した受托研究の成果として「田んぼの学校」というコンセプトと運動の展開を提唱し, その後支援センター活動も開始している。
ここでは,「田んぼの学校」の考え方を紹介し, センターで行った全国実施状況調査結果から活動の現状を概観するとともに, 全国での活動事例を, 地域活動から発展したもの, 土地改良関係者の活動が発展したもの, 土地改良事業と連携して実施されているもの等活動タイプ別に紹介している。また, 今後このような活動を普及拡大していくための課題を整理している。