2001 年 69 巻 7 号 p. 759-764,a3
鮎の瀬大橋は, 地域農業の振興のために農免農道整備事業の一環として建設された。橋長390m, 有効幅員8mのY形橋脚を持っラーメン橋とPC斜張橋を組合わせた, 周囲の景観と調和のとれた美しい橋となっている。約6年間の歳月をかけて橋は完成し, 同時に開通した緑川農免農道とともに, 地域に密着した農道となっており, 地域の活性化に大きく役立っている。
大口径深礎による橋脚基礎工や自己上昇式吊りステージ足場を使った橋脚施工等の工事実施上の特色を中心に, 設計および工事施工時に開催した橋梁検討委員会や独特の構造を持っために実施した実橋振動実験の内容も併せて報告する。