農業土木学会誌
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生物・生態系保全を目的とした水田冬期湛水の展開と可能性
栗田 英治嶺田 拓也石田 憲治芦田 敏文八木 洋憲
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2006 年 74 巻 8 号 p. 713-717,a1

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抄録

近年, 水田冬期湛水の試みが全国的な広がりをみせている。冬期湛水は乾田化された水田を中心に, 非灌漑期に意図的に湛水を行うものであり, ガン・カモ類などの冬鳥の保護や, 不耕起栽培等との組合わせによる栽培技術上の利点など, さまざまな意図・目的での実施が報告されている。本報では, 水田冬期湛水実施地区へのアンケート調査から冬期湛水の目的と栽培方法を把握し, 水田冬期湛水の実施形態の整理を行った。そして, その結果をもとに, 事例地域を対象に, 考慮すべき立地条件から生物・生態系保全を目的とした水田冬期湛水の実施ポテンシャルの検討を行った。

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© 社団法人 農業農村工学会
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