産学連携学
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特集 研究支援・産学連携実務者の現在と今後の展開
研究支援の社会史
澤田 芳郎
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2016 年 12 巻 2 号 p. 2_1-2_10

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抄録
日本で「研究支援」の語が使われるようになるのは1970~80年代だが,それが意味する現象や概念は多様である.よって分析するにも歴史を追うにも,あらためて対象を定めなければならない.文部科学省の現在のURA定義に照らせば,産学連携や知財管理を含めて歴史をカバーする必要がある.では,そのどこに「研究支援」が注目されなければならない契機があったのか.本稿ではほぼ30年にわたるわが国の研究支援史を社会史としてふりかえる.科学に貢献したい研究支援職に対し,大学は大学に貢献することを要求する.このギャップを常に認識することは,研究支援職としてのサバイバル・ストラテジーの重要な一部である.
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© 2016 特定非営利活動法人 産学連携学会
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