産学連携学
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特集 産学連携学会第23回大会学会誌投稿・査読システム改革特別セッション
  • 小野 浩幸
    原稿種別: 特集 産学連携学会第23回大会学会誌投稿・査読システム改革特別セッション
    2026 年22 巻2 号 p. 2_1-2_7
    発行日: 2026/06/30
    公開日: 2026/07/28
    ジャーナル フリー

    令和7年6月に函館市において開催された第23回大会において,本学会誌の投稿と査読システムの改革を企図した特別セッションが開催された.本稿では,この特別セッションの背景としての学会誌が抱える課題,第12期産学連携学会体制における組織改革の概要,今後の学会誌編集を通じた「産学連携学の体系化」に向けた期待について述べる.

    知識は実践されて初めて確かなものとなる.しかし,実践だけでは不十分で,研究論文化され,広く実践者たちの目に触れて,議論がなされて初めて科学となる.多くの挑戦的な活動と研究成果が学会誌に掲載され,広く議論と研究が重ねられ,様々な試行錯誤を経て,それらに裏打ちされた実践活動がさらに高められていくポジティブループの形成が期待される.

  • 北村 寿宏
    原稿種別: 特集 産学連携学会第23回大会学会誌投稿・査読システム改革特別セッション
    2026 年22 巻2 号 p. 2_8-2_15
    発行日: 2026/06/30
    公開日: 2026/07/28
    ジャーナル フリー

    産学連携学会の論文誌「産学連携学」の論文等の掲載数が伸び悩んでおり,当学会にとって大きな問題となっている.そこで,これまでの20年間の「産学連携学」への投稿数や掲載数の分析を行った.その結果として,投稿数が少ないことと掲載率が悪いことがこの問題の要因の一つであることがわかった.

    投稿の促進については,筆者の経験に基づき,筆者が実践している論文等の作成手順を紹介した.その骨子は,大会での発表と論文等の執筆をあらかじめつなげて考えておくことと,最後まで諦めないことことである.

    投稿論文等の採択率を向上させる目的で,当学会の取り組みとして,「論文サポート」の実施を始めた.その手順や実施方法について概略を紹介した.

    このような活動が,投稿数の増加や掲載率の向上につながることを願っている.

論文
  • ―文房具の新商品開発を題材に―
    仙波 真二
    原稿種別: 論文
    2026 年22 巻2 号 p. 2_16-2_29
    発行日: 2026/06/30
    公開日: 2026/07/28
    ジャーナル フリー

    デザイン思考を用いた産学連携の研究では,探索的な取り組みの難しさと実現可能性を考慮した提案の難しさが報告されている.また,デザイン思考を用いた新商品開発の事例は多く報告されているが,文房具を題材とした事例は十分に蓄積されていない.そこで,本研究では,文房具を題材とした新商品開発を産学連携で実施する過程で,先行研究の課題を解決する方法を検討する.デザイン思考を用いた新商品開発は探索的な取り組みを必要とするため,研究方法としてケーススタディを採用し,3つのケースを3セメスターに分けて段階的に実施した.

    本研究の実務的貢献は,先行研究の課題解決に関する知見の提示に加え,産学連携の枠組みにおけるステークホルダーへの価値提供・価値還元を実現できたことである.また,理論的貢献は,考案したアイデアの創造的側面を解釈するための枠組みとして,新規性と有用性に着目することの意義を確認することができたことである.

  • ―上場企業パネルデータ(2004-2023年)を用いた固定効果モデル分析―
    花田 泰伸
    原稿種別: 論文
    2026 年22 巻2 号 p. 2_30-2_39
    発行日: 2026/06/30
    公開日: 2026/07/28
    ジャーナル フリー

    本研究では,産学連携活動が企業に与える経済的効果を,国内上場企業のパネルデータを用いて検証した.企業が大学と共同出願した特許件数を産学連携の代理変数とし,企業の属性別に売上高への影響を固定効果モデルにより推定した.分析の結果,産学連携特許は企業業績に対して統計的にプラスの効果を持ち,その効果は製造業および従業員数800人以下の中堅・中小規模の企業群でより顕著となる可能性が示された.また両属性を併せ持つ企業群と,製造業に属する特定の業種において高い連携効果を発揮し得ることも確認された.産学連携は企業業績向上の契機となり得る一方,効果の大きさは企業の産業特性や規模に依存し得ることが示された.産学連携の促進において,企業の異質性を考慮することの必要性を示唆している.

事例報告
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