日本母性看護学会誌
Online ISSN : 2434-6187
Print ISSN : 1345-773X
研究報告
看護職が運営するオンラインによる子育てひろばの参加理由とその効果
能町 しのぶ原田 紀子佐々木 藍子藤村 聡子奥 陽子
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2025 年 26 巻 1 号 p. 23-30

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抄録

本研究の目的は看護職者が運営するオンラインによる子育てひろばへの参加理由とひろばへの参加により子どもとその養育者にもたらす効果を明らかにすることである。看護職が運営するオンラインによる子育てひろばに2回以上参加した14名を対象に、半構造化面接を行い、質的記述的に分析した。その結果、オンライン子育てひろば参加理由は【育児や産後の身体、子どもの育ちを専門職者に確認したい】【外出せずにオンラインで他の親子とつながりたい】【他の子どもの様子を知り育児を学びたい】であった。またひろば参加による効果は【今と未来の子どもや育児を知り前向きになる】【オンラインで専門職者に気軽に相談でき安心できる】【安全で楽しく家族で協力しあう育児に変わる】【オンラインで人とつながることでエンパワメントし合う】の4つのカテゴリーが示された。看護職が運営するオンラインによる子育てひろばは、専門職者や親子同士が気軽につながり、安全で楽しい、前向きな育児につながる可能性が示唆された。

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© 2025 一般社団法人 日本母性看護学会
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