日本スポーツ栄養研究誌
Online ISSN : 2759-6141
Print ISSN : 2188-8922
資料
高校ラグビー選手における食育プログラムの検討─食・生活習慣と食品の摂取状況より─
小鶴 祥子
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 10 巻 1 号 p. 77-82

詳細
抄録

【目的】

 高校ラグビー選手を対象に食に関わる支援方法を検討すること。

【方法】

 2015年5月、W大学付属高校ラグビー部学生51名に、食生活、睡眠と体調、乳・乳製品、野菜、果物の摂取量と関心の意識調査を実施した。

【結果】

 乳・乳製品の摂取は、52.9%、野菜の摂取は、90.2%、果物の摂取は、78.4%が、食事バランスガイドで示されている目安量を満たしていなかった。朝食の内容は、主食・主菜・副菜に乳・乳製品又は果物がそろっている学生は、15.7%、朝食欠食者が7.8%であった。就寝時間が遅い、睡眠に不満を感じている学生、偏食が多い、あまり噛まずに食事を摂取する学生ほど野菜摂取量が少なかった。

【結論】

 発達段階の高校生における食育活動では、運動選手であっても生活習慣、食習慣と健康の関連性を知らせ、乳・乳製品、野菜、果物の摂取向上を促す支援が重要であることが示唆された。

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 日本スポーツ栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top