2017 年 10 巻 1 号 p. 77-82
【目的】
高校ラグビー選手を対象に食に関わる支援方法を検討すること。
【方法】
2015年5月、W大学付属高校ラグビー部学生51名に、食生活、睡眠と体調、乳・乳製品、野菜、果物の摂取量と関心の意識調査を実施した。
【結果】
乳・乳製品の摂取は、52.9%、野菜の摂取は、90.2%、果物の摂取は、78.4%が、食事バランスガイドで示されている目安量を満たしていなかった。朝食の内容は、主食・主菜・副菜に乳・乳製品又は果物がそろっている学生は、15.7%、朝食欠食者が7.8%であった。就寝時間が遅い、睡眠に不満を感じている学生、偏食が多い、あまり噛まずに食事を摂取する学生ほど野菜摂取量が少なかった。
【結論】
発達段階の高校生における食育活動では、運動選手であっても生活習慣、食習慣と健康の関連性を知らせ、乳・乳製品、野菜、果物の摂取向上を促す支援が重要であることが示唆された。