抄録
目 的
アメリカンフットボールは、ポジションによって細かく役割分担が決められた球技である。試合期に平均体重が減少し、そのことによるパフォーマンスの低下が懸念されていた。そこで、ポジション別に2群に分け、試合期における体重の維持・増加を目的として栄養サポートを試みた。
方 法
対象は、研究への同意が得られたO大学アメリカンフットボール選手26名とし、試合期に体重減少が大きかったラインズ(10名)に対しては、集団指導(3回)と昼食時の献立チェックなどの個別指導を行い、体重の減少が認められなかったバックス(16名)には、プリントの配付と食事に関する質問や個別相談に適宜応じた。2カ月間のサポート期間に、身体計測、食事バランス調査、食意識およびスポーツ栄養に関する理解度調査を実施し、サポート前後で比較した。
結 果
栄養サポートにより、目的であるシーズン中の体重維持・増加が認められた。ラインズでは「バランスのよい食生活をこころがけている」選手が増加し、バックスは「チームが強くなるために食事は大切」と考える選手が多くなり、栄養に関する知識や食に関する意識も向上した。
結 論
今回の対象である大学アメリカンフットボール選手は、シーズン中減少傾向にあった体重が有意に増加し、栄養サポートの効果が示唆された。