抄録
目 的
本調査では運動部に所属する男子高校生を対象に「アスリート食の基本は一汁三菜、牛乳、果物の栄養フルコース」を教示の中心としたスポーツ栄養調理実習を行いその際の教育効果(意識変化)について観察することを目的とした。
方 法
スポーツ栄養講座(講義30分+調理実習120分)は昼食を挟む形で46人の高校男子運動部生に実施した。実施の前後でアンケートを実施した。アンケートは2種類あり食意識アンケートと食事スタイル意識アンケートであった。
結 果
取り組み前に行った食意識アンケートの因子分析の結果では、「野菜意識型」「カロリー意識型」「デザート意識型」の3つの食物摂取意識に、食事スタイルの意識においては「スポーツ栄養意識型」「朝食意識型」の2つに分類された。「朝食意識型」を除くこれら4つの食意識の平均得点はスポーツ栄養講座(講義+調理実習)の前後で有意に増加した。講義と調理実習の満足度を比較したところ調理実習の方が有意に高かった。また講座終了後の調理実習に関する25件の自由意見のうち調理が楽しかったとする感想が11件(44.0%)と最も多く、否定的な意見は見られなかった。
結 論
今回の結果は運動部に所属する男子高校生に対してスポーツ栄養調理実習を実施した場合に教育効果が明白である事を示しており、今後のスポーツ栄養調理実習活動における一資料となろう。