日本看護研究学会雑誌
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看護学教員の教育ニードの現状とそれに関係する特性の解明
亀岡 智美舟島 なをみ山下 暢子
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2006 年 29 巻 5 号 p. 5_27-5_38

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抄録

  研究目的は,看護学教員の教育ニードに関し,現状とそれに関係する特性を解明し,予測理論発展に向けた今後の課題を検討することである。文献検討に基づき概念枠組みを構築し,測定用具には,山下らの「教育ニードアセスメントツール(看護学教員用)」及び本研究において作成した看護学教員特性調査紙を用いた。研究協力に同意を得た全国の大学・短期大学・専門学校全138校に所属する看護学教員1577名を対象に郵送法による調査を行った結果,834名(52.9%)より回答を得,有効回答546部を統計学的に分析した。分析結果は,看護学教員が,その現状を教育に携わる看護専門職者としての望ましい状態に近づけることを必要としていることを示した。また,看護学教員の教育ニードに関係する17変数が明らかになり,考察を通し,看護学教員の教育ニードに関する予測理論発展に向け,今後経験的に検証する必要のある7仮説が導き出された。

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© 2006 一般社団法人 日本看護研究学会
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