抄録
本研究の目的は,日本におけるへき地で働く看護師が直面する看護上の問題について文献検討し,へき地で働く看護師の役割を明らかにすることである。『医中誌Web』を用いて抽出された16件の文献を分析した結果,【地域特性に沿った看護実践への困難】【プライバシー確保の困難】【高い質の医療確保が困難】【マンパワーの不足】【緊急時の対応へのストレス】【他職種との連携における困難】【学習活動の不足】が得られた。これより,へき地で働く看護師には,地域特性を理解し,住民との関係性を工夫すること,他職種との連携の機会をもち緊急体制の整備等に取り組むこと,看護実践能力の維持・向上のため学習機会を獲得していくことが必要であると示唆された。また,支援としてマニュアルの構築,情報通信技術を活用した教育,研修機会の提供,また,これからへき地で働く看護師に対する研修の必要性が示唆された。