日本看護研究学会雑誌
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円座使用部位の皮膚温の変化
近藤 百合子斉藤 友美棟田 みほ木内 妙子
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1982 年 5 巻 3 号 p. 3_68-3_75

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抄録

  臥位における円座(JIS)使用部位の皮膚温および使用時の自覚症状を調査し,円座の効用について検討した。
  円座使用部位の皮膚温は使用前に比較して高くなり,円座使用時間を延長するとその使用部位の皮膚温上昇率が高まり,また,下肢および腰部の倦怠感,疼痛は増加する傾向がみられた。
  したがって円座使用時の体位は,仙骨部の圧迫が少ない下肢伸展位の状態で,円座の高さを約4cmとし,使用時間は20~30分とすることがのぞましい。

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© 1982 一般社団法人 日本看護研究学会
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