これまで,足の裏の面積を計測する研究は少い。著者らは,土ふまずと接地足底面積を比較し(土ふまず比の算出),扁平足の数量的な研究を行なった。対象は,山形県南陽市立漆山小学校6年生男女合計24名であり,足底の面積計測には,コントロン社(英国)製作による画像解析装置MOP/DIGIPLANを使用した。次のような結果が得られた。
① 左・右の足の土ふまず面積を比べると,左足の土ふまず面積は,右側より大である。
② 土ふまず比は,扁平足と判定された児童ではパーセント値は低く,土ふまずが明瞭にできている児童では高い値を示している。
➂ Hラインを越えた土ふまずの部分の面積は,いずれも左右差がある。
④ 接地足底面積については,左・右差はなく,ほぼ一致した値を示している。