日本看護研究学会雑誌
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看護技術の習得における自己調整学習方略と学習成果との関連
─ 首都圏の看護短期大学および看護専門学校の学生を対象とした調査より ─
岩屋 裕美戸ヶ里 泰典
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論文ID: 20170627017

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抄録

看護技術の習得における自己調整学習方略のうち,認知的側面の方略と動機づけ的側面の方略両者の看護技術の習得における自信および学業遂行度に対する関連性について検討することを目的に,首都圏における看護短期大学および看護専門学校4施設の2年次生308名に調査を行った。階層的重回帰分析の結果,看護技術の習得における自己調整学習方略と看護技術の習得における自信との関連では,練習を繰り返す「リハーサル方略」を使用する学生ほど,練習の量と時間にめりはりをつける「めりはり方略」を使用して看護技術の習得における自信を高めていることが示された。学業遂行度との関連では,「リハーサル方略」や既習内容を想起し関係づける「理解・想起・体制化方略」を使用している学生ほど,学習環境を整える「整理方略」やポジティブなイメージをする「想像方略」を使用し,学業全体を良好に進めていることが示された。

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