日本看護研究学会雑誌
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新人期看護師の主体性にかかわる職場における経験
勝山 愛細田 泰子紙野 雪香
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論文ID: 20181122046

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抄録

目的:新人期看護師の主体性にかかわる職場における経験を明らかにする。
方法:卒後3年目の看護師16名に対し半構成的面接を行い,修正版Grounded Theory Approachを用いて分析を行った。
結果:新人期看護師の主体性にかかわる職場における経験は,《臨床的思考を培う》ことから始まり,【自尊感情が高まる】ことをふまえて《自己に対する信頼が積み重なる》ことにつながっていた。この経験は,【自尊感情が高まる】ことで《力を発揮する場が広がる》ことに続き,また【自尊感情が高まる】ことに結びついていくというプロセスであった。
考察:新人期看護師の主体性の変容には【自尊感情が高まる】ことが鍵となる重要な経験であるといえる。自尊感情が高まる経験には,他者との相互作用の中で承認を受けることが関係しており,新人期看護師の発達にあわせた承認支援が重要であると示唆された。

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