日本看護研究学会雑誌
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一般病院における看護職のキャリア・プラトーの影響要因及びキャリア開発意識への影響
髙山 賢路佐々木 真紀子
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論文ID: 20200914108

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抄録

目的:看護職のプラトーの影響要因及びキャリア開発への影響を明らかにする。方法:全国400床以上の一般病院194施設776名に調査をした。質問項目は,個人的・組織的背景,階層プラトー化,内容プラトー化,看護職者の職業キャリア成熟測定尺度を使用した。これらの関連性を検討するために重回帰分析を行った。結果:階層プラトー化を有意に促進する項目は年齢であり,昇進願望や昇進機会の満足感は抑制する項目であった。内容プラトー化では促進する項目はなかった。抑制する項目は上司との人間関係の満足感,昇進機会の満足感,キャリア相談部門などであった。またプラトーの得点が低いほど,職業キャリア成熟測定尺度の各下位尺度の得点が有意に高かった。結論:組織的には年齢の影響を考慮し,昇進機会を公平にすることや,各看護師がキャリアの方向性を見出せるような職場環境を整備することが重要であると考えられた。

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