抄録
サルコイドーシスにおける心臓病変の合併は,生命予後に直接影響を与えることから,心臓病変のスクリーニングが重要と考えられる.当院において,心臓サルコイドーシスあるいは他臓器サルコイドーシスで心臓病変の合併を疑って心臓MRI検査を施行した連続50症例を検討したところ,2006年診断基準で心臓サルコイドーシスと診断したのは35症例であり,遅延造影所見による診断能は感度86%,特異度87%,陽性的中率93%,陰性的中率72%,正確度86%で,心臓MRIの遅延造影所見は心臓病変のスクリーニング検査として有用と考えられた.心臓サルコイドーシスの遅延造影像の特徴は,心外膜側ないしは全層性の明瞭な遅延造影所見であり,また遅延造影セグメント数と左室内腔径には正の相関を,心機能とは負の相関を認めた.以上から他臓器にサルコイドーシスを認めた場合には,心臓病変合併の早期発見,治療のために心臓MRI検査を施行することが重要と考えられた.