日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
症例報告
汎下垂体機能低下症を伴い自然軽快したサルコイドーシスの1例
河俣 貴也, 谷野 功典, 二階堂 雄文, 佐藤 佑樹, 東川 隆一, 鈴木 康仁, 渡邉 菜摘, 齋藤 美加子, 力丸 真美, 梅田 隆志, 小泉 達彦, 平井 健一郎, 植松 学, 峯村 浩之, 福原 敦朗, 佐藤 俊, 斎藤 純平, 金沢 賢也, 蛇沢 晶, 柴田 陽光
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 40 巻 1_2 号 p. 29-34

詳細
抄録

症例は,64歳男性.X年Y月中旬から乾性咳嗽と労作時呼吸困難を自覚し,近医を受診した.肺炎として抗菌薬による治 療を受けたが呼吸困難は悪化し,Y+1月初旬に当科を紹介受診した.胸部CT画像で右下葉の浸潤影および周囲の小葉間隔 壁の肥厚,縦隔・両側肺門リンパ節腫大がみられ,FDG-PETでは同部位への集積を指摘された.また,悪性疾患を疑い施 行された頭部MRIでは下垂体の腫大がみられた.確定診断のために行った縦隔リンパ節生検とCTガイド下生検では,非乾 酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,可溶性IL-2受容体およびリゾチームの上昇,3系統の下垂体ホルモンの低下を認め,汎下垂 体機能低下症を伴うサルコイドーシスと診断した.入院後,症状および胸部画像所見の改善傾向を認め,無治療で下垂体機 能も含めた臨床所見は改善した.短期間で自然軽快を示した汎下垂体機能低下症を伴うサルコイドーシスを経験したので報 告する.

著者関連情報
© 2020 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top