2024 年 44 巻 1_2 号 p. 75-79
症例は64歳女性.健診で両側肺門・縦隔リンパ節腫脹があり,経気管支リンパ節針生検で組織学的にサルコイドーシスと診断された.今後の経過観察のため当院を紹介受診された.診断から3カ月後に皮膚病変が出現し,診断から4年後に両下腿に腫瘤を自覚し,67Ga citrateシンチグラフィで両下腿の筋肉内に67Gaの強い集積があり,下腿の骨格筋MRIで67Gaの集積がある部位に一致してT2強調像で高信号を示す病変が多発性にあり,筋サルコイドーシス腫瘤型と臨床診断した.無症状であったため経過を観察していたが,診断から6年後に左大腿に痛みが出現し,悪化した.67Ga citrateシンチグラフィでは前回の検査で集積していた部位に加えて,左大腿の筋肉内に67Gaの強い集積があり,筋病変の悪化による症状と診断した.日常生活に支障を来す症状となったため,低用量ステロイド(プレドニゾロン10 mg/日)を選択し,治療を行い,速やかな症状の改善と画像所見の改善をみた.