日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
抜歯後出血を契機として明らかとなった慢性播種性血管内凝固症候群の1例
太田 美穂松原 良太川野 真太郎大部 一成緒方 謙一中村 誠司
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2014 年 20 巻 2 号 p. 47-51

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抄録

抜歯後出血は局所的要因に起因することが多いが,出血性素因から生じる場合もある。本報告は,80歳代女性の抜歯後出血を契機に明らかとなった慢性播種性血管内凝固症候群(DIC)の1例である。血液検査でDICに起因する止血凝固異常と診断され,トロンボモジュリン製剤投与にてDICは改善したが,その原因となる基礎疾患は認められなかった。治療終了後は経過観察を行っているが,DICの再燃なく経過良好である。

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© 2014 日本口腔内科学会
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