日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
舌粘膜疹と皮疹を認めた第2期梅毒の1例
金子 直樹川野 真太郎松原 良太笹栗 正明森山 雅文丸瀬 靖之三上 友里恵清島 保中村 誠司
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キーワード: 梅毒, 口腔粘膜疹, 性感染症
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2015 年 21 巻 2 号 p. 38-42

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抄録

今回,舌粘膜疹を主訴に来院した第2期梅毒の1例を経験した。症例は20歳代の女性で,舌尖および舌縁部の白色病変と両手掌の丘疹性紅斑を認めた。梅毒血清検査にて陽性であったため第2期梅毒と診断し,抗菌薬内服を開始した。その後,口腔粘膜疹および皮疹は消退し,梅毒血清検査は陰性化した。近年,本症例のように口腔粘膜疹が梅毒の初発症状となる症例が増えており,今後注意を要すると考えられた。

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© 2015 日本口腔内科学会
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