日本口腔内科学会雑誌
Online ISSN : 2186-6155
Print ISSN : 2186-6147
ISSN-L : 2186-6147
症例報告
舌下腺に生じた多形腺腫の1例と文献的考察
金子 直樹松原 良太川野 真太郎見立 英史神野 哲平丸瀬 靖之坂本 泰基橋口 有真清島 保中村 誠司
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 22 巻 2 号 p. 79-83

詳細
抄録

多形腺腫は最も高頻度の唾液腺腫瘍であるが,舌下腺に生じるのはまれである。また舌下腺腫瘍の多くは悪性であるため,診断に苦慮することも多い。われわれは舌下腺多形腺腫の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する。症例は60歳代男性で,左側口底部の腫瘤を主訴に来院,外科的切除を行い,多形腺腫の診断を得た。術後1年6か月経過した現在,再発は認めていない。舌下腺腫瘍を疑う際は,悪性に準じた対応が重要である。

著者関連情報
© 2016 日本口腔内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top