日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
顎関節腫瘍が疑われたピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶性関節症の1例
武石 宏岩田 雅裕斎藤 忠仁石橋 佳奈
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2024 年 30 巻 2 号 p. 71-78

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抄録
CPPD結晶沈着症は関節に多彩な臨床症状を呈する疾患である。われわれは左側顎関節におけるCPPD結晶性関節症を経験したので報告する。
患者は81歳女性,左側顎関節部に疼痛,腫脹を自覚し当科を受診した。CT画像にて左側顎関節腫瘍が疑われた。またMR画像も腫瘍性病変を疑う所見であった。全身麻酔下にて顎関節腫瘍摘出術を行った。病理組織学的検査の結果,CPPD結晶沈着症と診断された。また顎関節の変形を伴っておりCPPD結晶性関節症と考えた。
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