日本ペインクリニック学会誌
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症例
脊椎変形が強い患者に対する内臓神経ブロックにバイプレーン透視とコーンビームCTの使用が有用であった1症例
菊池 元上島 賢哉明石 奈津子清永 夏絵安部 洋一郎
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電子付録

2015 年 22 巻 4 号 p. 537-540

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抄録

胆嚢がん術後再発で腹部痛の訴えのある80歳代の患者に,透視下内臓神経ブロックを予定した.脊椎の変形が強く,またがんによる痛みのため体位に制限があったが,バイプレーン透視を使用して正面像,側面像を同時に確認しながら行い,手技が骨棘に阻害されたときにコーンビームCTを使用して適切に針先の位置を修正することができた.コーンビームCT,バイプレーン透視は短時間で治療を行う必要がある患者や体位に制限がある患者,解剖学的に難易度の高い患者などのブロックに有用である可能性がある.

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© 2015 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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