日本ペインクリニック学会誌
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異なる皮膚分節で同時期に両側発症した帯状疱疹の1症例
板倉 紗也子伊達 久千葉 聡子北村 知子石川 有平山城 晃
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ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 13-0049

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抄録
帯状疱疹は通常,片側の1つもしくは隣接する数個の神経支配領域に一致して,病変が出現する.今回,両側の異なる皮膚分節に帯状疱疹を発症し,左右各側で異なる経過をたどった患者を経験したので報告する.症例は71歳の男性.左腹腰部(Th10-11領域)に帯状疱疹を発症した3日後に,右胸背部(Th5-6領域)にも同様の皮疹が出現し当院を受診した.入院後,アシクロビルの点滴投与・持続硬膜外鎮痛・神経根ブロック(Th10・11のみ)を施行した.左腹部は約1カ月で除痛できたが,右胸部には半年以上も痛みが残存した.左右各側における痛みの改善度の相違には,ブロック治療を施行したか否かが関係している可能性が考えられた.
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© 2014 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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