精密機械
Print ISSN : 0374-3543
30尺旋盤のロール研創盤への改造について(第1報)
-基礎部の振動測定-
増田 泰二味岡 成康岸上 冬彦
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1956 年 22 巻 252 号 p. 57-60

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抄録

近年我国におけるゴムロール工業界の特徴の一つはかたくて精度の高いロールが要求されるようになつたことである。加工能力の乏しい我国としてこれに対処するにはロール專用工作機械を外国から輸入することが考えられるがこれは資金及び外貨の不足のため困難である。こゝで私共は旋盤を研削盤に改造することを思い立ち実際にこれを作つた。価格においてロール專用研削盤とは問題とならぬほど低廉でしかも容易に人手できる旋盤を改造して性能において果してどれだけ前者に近づきうるかは非常に興味ある問題である。
改造に当つて大きな問題となるのは1)剛性の少ない旋盤にいかにして精度を与えるか。2)高精度のクラウニング装置の設置である。
この点に特に留意しながら某工場にある30尺旋盤に改造したが,以下順を追つて述べてみたいと思う。

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